設計士の年収は格差崩壊か!1000万と手取り20万の二極化真相
ネットの掲示板やSNS上で頻繁に議論される「設計士の年収は激務に見合わない」という説。この噂の真偽を検証すると、驚くべきことに「どちらも紛れもない事実」であることが浮き彫りになります。二極化を生み出している最大の要因は、個人の才能や努力の差ではなく、所属する企業の「ビジネスモデル」と「サプライチェーン上の立ち位置」にあります。
年収1000万円超えを果たす設計士の多くは、鹿島建設、清水建設、大成建設、大林組、竹中工務店といったスーパーゼネコンの設計部や、日建設計・日本設計などの大手組織系設計事務所に在籍しています。これらの企業は数十億〜数百億円規模の大規模プロジェクトを一括で請け負い、強固な資本力と高いマージン率を誇るため、30代後半から40代前半で1000万円の大台に到達する社員が珍しくありません。
対極に位置するのが、意匠設計で名を馳せる著名建築家が主宰するアトリエ系設計事務所や、下請けを主体とする小規模事務所です。ここでは「設計士 手取り ネットの反応」として投稿される「額面23万円、社保を引かれて手取り18万円台」「固定残業代制で月80時間残業しても給料が変わらない」という惨状が日常化しています。作品性や美しさを追求する裏で、若手設計士の献身的な長時間労働が構造的に組み込まれており、同じ「設計」という職種でありながら年収ベースで3倍以上の開きが生じているのが偽らざる現場の実態です。