かどや大街道店の鯛めしに行列ができる理由!移転の真相を追う

かどや大街道店の鯛めしに行列ができる理由!移転の真相を追うの全貌を詳しく解説してご紹介します。

暖簾をくぐった多くの客が息をのむのは、運ばれてくる御膳の美しい所作と臨場感だ。宇和島鯛めしを最大限に楽しむためには、古くから漁師たちが船の上で考案したとされる理にかなった食べ方を忠実に実践することが求められる。

提供された小鉢のタレには、すでに生卵が落とされている。まずはこの卵を箸でしっかりと溶きほぐし、別皿に美しく盛られた鯛の刺身と海藻、ワサビなどの薬味をすべてそのタレの中へ投入する。タレと卵が鯛の身に均等に絡んだところで、お櫃から茶碗によそった白米の上にタレごと贅沢に回しかける。口に運んだ瞬間に広がる濃厚な卵のコクと、出汁の甘み、そして何より鯛の弾力ある食感は、火を通した炊き込みご飯では決して味わえない唯一無二の体験だ。

また、かどやの真価は鯛めしだけに留まらない。通の常連客がこぞって注文するのが、もう一つの代表的な南予の伝統食愛媛郷土料理「さつま」である。焼いた白身魚の身を丁寧にすり鉢ですり潰し、麦味噌と出汁を合わせ、香ばしく炙ったものを麦飯にかけて食べる郷土料理だ。素朴でありながら滋味深い味わいは、魚の骨まで余すところなく活用してきた先人の知恵を感じさせる。これに加えて、魚のすり身を皮ごと油で揚げた香ばしい宇和島かどやのじゃこ天を合わせれば、愛媛の豊かな食文化を一つのテーブルで完璧に堪能することができる。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。