ロストフの14秒の真相とは?日本代表の悲劇と今に続く進化の教訓
スコアは2-2。後半アディショナルタイム4分が表示され、時計が93分35秒を指した瞬間、日本はベルギー陣内左サイドでコーナーキックのチャンスを得ました。キッカーを務めたのは、途中出場の本田圭佑。日本サポーターの誰もが劇的な決勝ゴールを期待したこのワンプレーから、ベルギーの電光石火のカウンターが始まります。
本田が左足で放った鋭いインスイングのボールは、ベルギーの守護神ティボー・クルトワの長いリーチにキャッチされます。クルトワはボールを確保するやいなや、素早く前線へと走り出していたケヴィン・デ・ブライネを見逃さず、右手による精確なアンダースローで素早く前線へボールを供給しました。
デ・ブライネは中央を猛然とドリブル突破。日本は山口蛍や長友佑都が懸命に戻るものの、ベルギーの推進力を止めることができません。右サイドを駆け上がったトーマス・ムニエへパスが渡り、ムニエがゴール前へ低く速いクロスを供給。中央へ飛び込んだロメル・ルカクがボールに触れず、巧みにスルーして背後のスペースを空けると、ファーサイドから全速力で走り込んできたナセル・シャドリが左足で冷静にゴールネットを揺らしました。
クルトワのスローイングからシャドリのシュートが決まるまで、要した時間はわずか14秒。ボールに触れたベルギーの選手はわずか5人、パス本数は3本。完璧に計算された世界最高峰の高速カウンターによって、日本代表のロシアW杯は幕を閉じました。