小川さゆりの現在と告発の軌跡|夫の支えと宗教2世問題の今
2026年10月7日、東京・丸の内の日本外国特派員協会(FCCJ)で開催された記者会見は、日本の宗教問題取材における歴史的分岐点となりました。登壇したのは、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の信者を両親に持つ宗教2世の女性、小川さゆり氏(仮名)です。当時20代半ばだった彼女が、あえてマスクやモザイクで身を隠さず、素顔をさらして世界各国のメディアの前に立った理由は「自分の言葉に責任を持ち、二度と自分のような被害者を生み出さないため」という切実な決意からでした。
会見が終盤に差し掛かった瞬間、前代未聞の妨害工作が発生します。教団側から外国人特派員協会宛てに、実の両親の署名が入った抗議ファクスが送りつけられたのです。司会者がその内容を読み上げると、そこには「娘には精神的な疾患があり、発言は事実無根であるため会見を即刻中止させろ」という趣旨の非情な言葉が並んでいました。
実の親から公の場で存在そのものを否定されるような精神的攻撃を受け、小川氏は激しいショックで涙を流し、呼吸を乱しました。その緊迫した空気の中、壇上に駆け寄りマイクを握ったのが彼女の夫でした。夫は教団側の不当な圧力を厳しく批判し、「彼女は決して病気などではない。事実を話している」と毅然と妻を守り抜いたのです。この一部始終は国内外のメディアで大々的に報じられ、信者家庭における親子の断絶と教団の組織的な隠蔽体質を浮き彫りにしました。