エアコン取り外しの完全手順!ポンプダウンと破裂事故を防ぐプロの技

エアコン取り外しの完全手順!ポンプダウンと破裂事故を防ぐプロの技の総合ガイドをご紹介します。最新トレンドが詰まっています。

エアコンの取り外しにおける最重要フェーズが、配管内や室内機に循環している冷媒ガスを室外機内のコンプレッサーに閉じ込める「ポンプダウン(冷媒回収)」です。この工程を怠って配管を外すと、高圧ガスが一気に大気中へ噴出し、凍傷や地球温暖化防止法違反(フロン類の不法放出)、さらにはガス引火による破裂事故を引き起こします。

ポンプダウンの具体的な実践手順は以下の通りです。

ステップ1:冷房の強制運転を開始する
室外機のコンプレッサーを作動させるため、エアコンを「冷房運転の最低温度」に設定します。冬場や気温が低い時期は室温センサーが反応して冷房が起動しないため、室内機本体にある「強制冷房ボタン(応急運転スイッチ)」を長押し(機種により5秒程度)して強制的にコンプレッサーを回します。

ステップ2:室外機のバルブキャップを外す
室外機の側面にある配管接続部の保護キャップ(2箇所)およびチャージポートのキャップをモンキーレンチで外します。内部には「細い配管(高圧側/送り側)」と「太い配管(低圧側/受け側)」の2本の接続バルブが露出します。

ステップ3:高圧側(細い管)のバルブを全閉にする
冷房運転が回り室外機ファンが回転している状態で、4mmの六角レンチを使い、細い配管側(高圧側)のバルブを時計回りに回して完全に閉めます。これにより、室内機へのガスの送り出しが遮断され、配管内のガスが室外機側へと吸い込まれ始めます。

ステップ4:低圧側(太い管)からガスを回収し、バルブを全閉にする
細い管を閉めた状態で約2〜3分間冷房運転を継続します。配管内のガスがすべて室外機に回収されたタイミングを見計らい、すばやく太い配管側(低圧側)のバルブも六角レンチで完全に全閉にします。

ステップ5:エアコンの運転を即座に停止し、コンセントを抜く
太いバルブを閉め終えたら、直ちにエアコンの運転を止めます。室内機のリモコン停止、またはブレーカーを落としてから電源プラグをコンセントから抜きます。これでガス回収は完了です。

ここで絶対に避けるべきなのは、「バルブを閉めたまま長時間の運転を続けること」です。室外機コンプレッサー内部が過度な真空状態になり、万が一配管に亀裂があると空気を吸い込み、内部の冷凍機油と高温高圧下で混合してディーゼル爆発(コンプレッサー破裂事故)を起こす危険があります。時間管理は秒単位で厳密に行ってください。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

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