つるむらさきの育て方決定版|収穫量が激変する摘心と栽培の極意

つるむらさきの育て方決定版|収穫量が激変する摘心と栽培の極意の見逃せないポイントを一挙に解説しました。

つるむらさきを栽培するにあたり、品種の選定と土壌特性の把握は極めて重要な前提条件です。一般に流通しているつるむらさきには大きく分けて「赤茎種(赤つるむらさき)」と「青茎種(緑茎種)」の2系統が存在し、それぞれ用途と栽培特性が明確に分かれています。

家庭菜園において「食べる目的」で栽培する場合、第一選択肢とすべきは青茎種です。青茎種は葉が肉厚で大きく育ち、つるむらさき特有の土臭いアース系の風味が比較的マイルドで、ぬめりと甘みが強く出ます。一方の赤茎種は、茎や葉柄が美しい赤紫色に染まり、初秋に咲くピンク色の小花とともに観賞価値(エディブルフラワー・緑のカーテン)が極めて高いのが特徴ですが、加熱調理時に色素が溶け出して料理が黒ずみやすく、青茎種に比べて葉がやや小ぶりで繊維質が残りやすい傾向があります。

また、栽培計画で必ず考慮しなければならないのがつるむらさきの連作障害です。つるむらさきはツルムラサキ科ツルムラサキ属という極めて独立した植物分類に属するため、ナス科(トマト、ナス)やウリ科(キュウリ、ゴーヤ)などの一般的な夏野菜とは異なる科として扱われます。したがって、夏野菜の輪作ローテーションに組み込みやすい大きな利点を持っています。

ただし、強健であるとはいえ、同一用土で毎年連続してつるむらさきを栽培すると、ネコブセンチュウの寄生密度上昇や微量要素の欠乏を招き、生育不良を引き起こします。地植えの場合は最低でも1〜2年の休作期間(輪作)を設けるのが鉄則です。プランター栽培においては、前年に同科を育てていない新しい培養土を使用するか、古い土を太陽熱消毒・土壌改良材でリセットして再利用することが不可欠な自衛策となります。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。