早見優『夏色のナンシー』誕生秘話と現在|82年組の奇跡を徹底解剖
夏色のナンシー ヒット 理由を客観的な数字から読み解くと、当時の音楽チャートにおける明確な差別化戦略が浮かび上がってきます。同曲はオリコン週間チャートで最高7位を記録し、累計売上は約27万枚をマーク。早見優にとって初のオリコントップ10入りを果たし、この年の暮れには念願であった早見優 紅白歌合戦 初出場(第34回NHK紅白歌合戦)の切符を掴み取りました。
当時のチャート状況を振り返ると、中森明菜が『1/2の神話』『禁区』でシリアスかつツッパリ路線を極め、小泉今日子が『まっ赤な女の子』でポップアイコンへと脱皮しつつあった時期です。その中で早見優が放った『夏色のナンシー』は、湿度のないカリフォルニアやワイキキの風を想起させる「健康的かつ洗練されたインターナショナル感」という唯一無二のポジションを鮮やかに切り拓きました。