万歳とは?手の向きで「降伏」に変わる真実と正しい三唱作法の全貌

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現在のように「両手を挙げて万歳と三唱するスタイル」が日本全国に定着した時期は、それほど古い時代ではありません。万歳の歴史と明治時代の近代化政策には極めて密接な結びつきがあります。

近代的な万歳の発祥理由となったのは、1889年(明治22年)2月11日の大日本帝国憲法発布式典です。明治天皇の車列を迎えるにあたり、西洋諸国の「Hurrah!(万歳・フラー)」や「Viva!(ビバ)」に匹敵する、日本固有の歓呼の声を制定しようという機運が帝国大学(現在の東京大学)の学生や学者たちの間で高まりました。

当時、東京帝国大学の教授であった和田垣謙三や外山正一らが中心となり、唱和する言葉の選定が進められました。当初は「奉祝(ほうしゅく)」などの案も出ましたが、発声の歯切れの良さや伝統的な格調の高さから「万歳(ばんざい)」が正式に採用されました。式典当日、青山練兵場に向かわれる天皇皇后両陛下の御前で学生たちが一斉に両手を掲げて叫んだ歓呼が、国民的儀礼としての第一歩となったのです。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。