キリ番やFlashの熱狂はなぜ消えた?平成インターネット史の真相
パソコンだけでなく、携帯電話(ガラケー)の独自進化も日本のネットカルチャーを大きく加速させました。『魔法のiらんど』から誕生した『Deep Love』や『恋空』などのケータイ小説は、中高生を中心に社会現象となり、書籍化されてミリオンセラーを連発。縦スクロールで改行を多用する文体は、モバイル読書という新たな体験を定着させました。
若者の自己表現の場として一世を風靡したのが『前略プロフィール(前略プロフ)』です。短い質問に答えるだけで自己紹介ページが作れる手軽さから爆発的に普及しましたが、個人情報の流出やネットトラブルの温床となったこと、さらにスマートフォンシフトへの遅れが重なり、2016年にサービス終了へと至りました。
一方、PCとモバイル双方で圧倒的なシェアを誇った国産SNSが『mixi』でした。完全招待制という閉鎖性が安心感を生み、共通の趣味でつながる「コミュニティ」が隆盛を極めました。しかし、誰が自分のページを閲覧したかが分かる「足あと機能」は、訪問履歴を巡る人間関係の軋轢(mixi疲れ)を生み出し、後のオープン型SNSへの移行を促す一因ともなりました。