絵の具が濁る理由を解明!プロ直伝の肌色の作り方と混色黄金比率
Q1:チューブの「ペールオレンジ」をそのまま人物に塗ると不自然に見えるのはなぜですか?
A1:市販のチューブ色は、汎用性を重視した「均一でフラットな人工色」として設計されているためです。実際の人間は部位(額は黄色寄り、頬や耳は赤み、顎や口元は青み)によって毛細血管や皮下脂肪の密度が異なり、色調が絶えず変化しています。チューブ単体で塗り潰すと皮膚本来の揺らぎや生命感が失われるため、塗る部位に応じて黄色や赤、微量の青を適宜混ぜてグラデーションをつける必要があります。
Q2:すでに混色で濁ってしまった絵の具は、白を足せば元に戻せますか?
A2:残念ながら白を足しても濁りは解消されません。減法混色によってすでに多くの光線波長が打ち消されているため、そこに不透明な白を加えると「濁ったパステルグレー」になるだけです。一度濁ってしまった絵の具は服のシワや背景、影の奥深くに転用し、肌色用のパレットスペースを拭い去って、2〜3色から最初から混ぜ直す方が遥かに速く美しく仕上がります。
Q3:褐色肌(浅黒い肌・日焼け肌)を作るときの黄金比率はどう変わりますか?
A3:褐色肌を作る際も黒絵の具を使ってはいけません。基本の「黄+赤」に白を多く入れるのではなく、イエローオーカー(黄土色)やバーントシェンナ(赤褐色)をベースに据え、深みを出すためにごく少量のウルトラマリン(群青色)を加えます。白の配合比率を20〜30%程度まで抑え、暖かみのある茶系顔料を主軸にすることで、くすみのない健康的な褐色肌が完成します。