チータラとチーズ鱈の違いとは?レンジ裏技と妊娠中の安全性を徹底解剖
コンビニの棚で何気なく手に取るおつまみですが、株式会社なとりの登録商標である「チーズ鱈」と「チータラ」には、食品表示基準上の厳密な境界線が存在します。両者の最大の違いは、チーズを挟み込んでいる白身魚のシートに使われている「魚の品種」です。
1982年に誕生した元祖「チーズ鱈」は、水産加工の常識を覆した画期的な発明でした。本来、チーズと魚肉すり身は加熱工程における凝固温度や水分活性が全く異なるため、きれいに密着させて成形することは至難の業とされていました。なとりはこの難題を特殊な加熱接着技術で克服。その際、外側の皮部分に「マダラ(真鱈)」のすり身を贅沢に使用したことが、商品名の由来となっています。マダラ特有のしっかりとした旨味と噛みごたえ、濃厚なチーズのコクが調和した逸品として、昭和後期の晩酌文化に金字塔を打ち立てました。
これに対し、より手軽でソフトな食感を追求して生まれたのが「チータラ」です。こちらは原材料の魚肉すり身に「スケトウダラをはじめとする白身魚」を採用しています。マダラに比べて繊維が繊細でクセのないスケトウダラを用いることで、口に入れた瞬間にとろけるような柔らかさを生み出し、魚特有の生臭さを徹底的に低減させました。かつて製造ラインの開発担当者が専門誌のインタビューで「子どもからお年寄りまで、誰もが喉に引っかからず心地よく食べられる口どけを極限まで計算した」と振り返っている通り、日常のおやつとしても親しまれる大衆性を獲得したのです。