テツAndトモ「なんでだろう」大流行の真相と現在の驚異営業術

テツAndトモ「なんでだろう」大流行の真相と現在の驚異営業術を徹底追究! 知っておきたい トピックの裏側を分かりやすく展開します。

テツandトモの結成とブレイクの経緯を振り返ると、彼らが最初から純粋なお笑い芸人を目指していたわけではないという事実は見逃せません。日本大学芸術学部(演劇学科および音楽学科)の同窓生だった二人は、それぞれ役者や演歌歌手を志望していました。演劇畑で培われたテツ(中澤哲也)の圧倒的な身体表現力と、ミュージカルや歌唱指導の基礎を持つトモ(石澤智幸)の正確無比なギターと歌唱力――この確かな基礎技術の掛け算が、1998年のコンビ結成の原点となっています。

結成当初は試行錯誤が続いたものの、日常の些細な疑問をテンポの良いリズムに乗せるスタイルを確立。転機となったのは、当時の若手登竜門であったネタ見せ番組や『爆笑オンエアバトル』、そして全国区のバラエティ特番への進出でした。青ジャージのトモが奏でる軽快なアコースティックギターのリフに合わせて、赤ジャージのテツが尋常ならざる運動量で飛び跳ねる姿は、瞬く間に老若男女の視線を釘付けにしました。

そして2003年、彼らは社会現象の頂点に到達します。シングルCD『なんでだろう〜こち亀バージョン〜』のヒットとともに、その年の新語・流行語大賞で年間大賞を受賞。さらに同年の『第54回NHK紅白歌合戦』にも応援ゲストとして出場を果たすなど、日本中のお茶の間で「なんでだろう」の大合唱が巻き起こりました。当時を振り返るインタビューにおいて、トモは「自分たちの意図を遥かに超えた巨大なうねりの中に放り込まれ、息をつく暇もなかった」と述懐しており、まさに時代の熱狂そのものを体現した瞬間でした。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。