水谷豊と伊藤蘭の馴れ初めと夫婦仲|娘・趣里を育てた絆と秘訣
水谷豊と伊藤蘭の一人娘である趣里は、名実ともに日本を代表する実力派女優へと成長を遂げました。しかしその道のりは、決して平坦な「二世の特権コース」ではありませんでした。
幼少期からクラシックバレエに打ち込み、本場イギリスのアーツ・エデュケーショナル・スクールへ留学した趣里でしたが、度重なる足の怪我とアキレス腱断裂により、バレリーナの夢を断念せざるを得なくなりました。深い絶望の中にいた彼女に、水谷と伊藤は決して「芸能界入り」を押し付けることはしませんでした。ただ静かに寄り添い、本人が自発的に「表現する道」として演技に興味を持つまでじっと待ったのです。
芸能界入りを決意した趣里に対し、両親が提示したのは「親の名前は一切使わない」という徹底したルールでした。趣里自身もオーディションに本名で挑み続け、小劇場での過酷な下積みを経験。2026年度後期のNHK連続テレビ小説『ブギウギ』で圧巻の歌唱力と演技力を披露し、2,400人以上の応募者の中から実力でヒロインの座を射止めた際も、水谷と伊藤はメディアの前で過剰なコメントを控えました。
自著やインタビューで語られたエピソードによると、趣里が主演舞台に立つ際、水谷は客席の後方で帽子を目深にかぶり、一観客として涙を流しながら見守っていたといいます。手取り足取り教え込むのではなく、一人の表現者として対等に扱う姿勢こそが、趣里の自立心を育て上げました。