クレア・デインズの若い頃と現在|美貌の軌跡とディカプリオ秘話
ハリウッドにおける子役出身者の多くが、成長期においてアイデンティティの危機やゴシップ報道に苦しむ中、クレア・デインズがなぜ長期にわたり一線級のキャリアを維持できたのかについては、いくつかの重要な転換点があります。
最大の転機は、世界的な大ヒットとなった『ロミオ+ジュリエット』の直後、名門イエール大学へ進学して心理学を専攻した決断です。当時の芸能メディアは「売れっ子女優の突然の休業」と騒ぎ立てましたが、名声の急激な膨張から物理的に身を引いたこの選択こそが、彼女の精神的自立と知性を育む決定打となりました。
復帰後は、アーノルド・シュワルツェネッガー主演のメガヒット超大作『ターミネーター3』(2003年)でヒロインのケイト・ブリュースター役を務め、商業エンタテインメント大作でも通用する適応力を証明します。その後、自閉スペクトラム症を抱える実在の動物学者を描いたTV映画『テンプル・グランディン 〜自閉症とともに』(2010年)での圧倒的な役作りを経て、2011年スタートの『HOMELAND/ホームランド』へと結実しました。
『HOMELAND』で演じたキャリー・マシソン役では、国家の危機に立ち向かいながら自身の双極性障害と格闘する複雑な内面を、顔を歪めて泣き叫ぶ「アグリー・クライング(醜く泣く演技)」を恐れずに怪演。かつての「若き美少女アイコン」というパブリックイメージを自らの実力で完全に塗り替えたのです。