うつ病でだるい・動けない時の対処法|怠けとの違いと回復への休養術
うつ病において体が鉛のように重く、指一本動かすことすら億劫になる現象は、医学的には「精神運動抑制(せいしんうんどうよくせい)」と呼ばれます。脳内で意欲や活動性を司るセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンといった神経伝達物質の分泌・代謝バランスが著しく破綻することで、脳から筋肉への運動指令が遮断されたような状態に陥るためです。
周囲から「怠けているだけ」「気持ちの持ちよう」と誤解され、本人も「なぜこんなに自分がだらしないのか」と強い自責の念に駆られがちですが、生理学的メカニズムから見れば、電気回路のブレーカーが落ちた家電製品と同じ状態です。決して本人の意志や性格の問題ではありません。
また、自律神経失調症のだるさとも密接に交錯しています。過剰なストレスに長期間晒された結果、交感神経と副交感神経の切り替え機能が麻痺し、血圧や脈拍の調節、内臓機能が低下することで、全身に重度の疲労感と倦怠感が蓄積します。