大胸筋上部を劇的に厚くする!インクラインダンベルプレスの鉄則
胸トレの定番として取り入れながらも、「大胸筋上部に効かない原因」に直面するトレーニーの多くは、大胸筋上部の筋線維の走行(解剖学的アライメント)を無視した動作に陥っています。大胸筋上部は鎖骨の内側半分から起始し、上腕骨の外側に停止しています。つまり、腕を斜め上内側に向かって押し出す動き(屈曲+水平内転)で最も強く収縮します。
しかし、重量を欲張るあまり背中を過剰に反らせて強いブリッジを組むと、身体の角度がフラット(平ら)に近くなり、実質的に通常の中部狙いのプレスと変わらなくなってしまいます。これではインクラインベンチを使っている意味が失われてしまいます。
さらに「インクラインダンベルプレスで肩が痛い理由」として現場で頻発しているのが、ボトムポジションで肘が真横に開きすぎているケースです。上腕骨が過度に外転した状態でダンベルを深く降ろすと、肩峰下インピンジメント(腱板や滑液包が骨に挟まる現象)を引き起こし、棘上筋腱や肩関節唇に過度なストレスがかかります。脇の角度を60度から75度程度に保ち、前腕が床に対して常に垂直を維持できる軌道を作ることが、胸上部への刺激集中と関節保護の必須条件です。