元Jump岡本圭人の現在と脱退理由の深層|父・健一と掴んだ役者道
岡本圭人を語る上で避けて通れないのが、実父であり元・男闘呼組のメンバー、そして読売演劇大賞最優秀男優賞をはじめ数々の演劇賞に輝く名優・岡本健一の存在です。ジャニーズ史上初となる「親子2代でのCDデビュー」として鳴り物入りで芸能界入りした圭人にとって、父の偉大さは誇りであると同時に、巨大なコンプレックスでもありました。
父子は幼少期から深い絆で結ばれていた一方で、圭人が思春期を英国の寄宿学校で過ごした背景には、「岡本健一の息子」という視線から離れ、自立した人間としてのアイデンティティを育ませたいという父側の教育方針もありました。小学校高学年から約5年間にわたる英国生活で培われた卓越した英語力は、後に圭人の最大の武器となります。
二人の関係性が劇的な進化を遂げたのが、2026年上演の舞台『Le Fils 息子』での親子初共演でした。劇中で実際に父と息子を演じた際、稽古場での二人は親子の情を一切遮断し、対等な演劇人として激しくぶつかり合ったと伝えられています。制作発表の場で見せた、父に対する敬意と、同時に役者として一歩も引かない圭人の引き締まった眼差しは、彼が「父親の威光」から精神的に完全に脱却した瞬間を物語っていました。