飲んでないのに泥酔?「自動醸造症候群」の原因と飲酒運転冤罪の防ぎ方

飲んでないのに泥酔?「自動醸造症候群」の原因と飲酒運転冤罪の防ぎ方の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

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自動醸造症候群(Auto-Brewery Syndrome: ABS)は、医学的には「腸内発酵症候群」とも呼ばれる極めて珍しい代謝性疾患です。最大の特徴は、アルコール類を一切摂取していないにもかかわらず、血中および呼気中のエタノール濃度が上昇し、一般的な酩酊・泥酔状態に陥る点にあります。

健康な人の体内でもごく微量のアルコールが代謝過程で生じることはありますが、肝臓の解毒能力によって即座に分解されるため、酔いを感じることはありません。しかし自動醸造症候群の患者の場合、消化器官の中でビールやワインの醸造工場と同じ発酵プロセスが大量かつ高速で進行します。その結果、肝臓の処理限界をはるかに超えるエタノールが血流に乗って全身を巡り、脳の中枢神経を麻痺させてしまうのです。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。