メンデルスゾーン「春の歌」の難易度は?優雅な名曲の罠と挫折を防ぐ攻略法
ピアノ学習において難易度の客観的な目安となるのが、国内で広く普及している出版楽譜やコンクール団体のグレード評価です。「春の歌」は各種基準において、明確に「中級の上〜上級の手前」に位置付けられています。
全音ピアノピースにおける難易度設定は「D(中級上)」です。同出版社の難易度区分(A:初級、B:初級上、C:中級、D:中級上、E:上級、F:上級上)に照らすと、ショパンの「ワルツ第14番(遺作)」やベートーヴェンの「エリーゼのために(Cランク)」よりも一段階上に設定されています。
また、一般社団法人全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)のピアノステップにおけるレベル区分では「応用1〜応用2(発展)」に該当します。これは、基礎的な手指の独立とペダリング技術が完成し、音色のコントロールやポリフォニー(多声部)の弾き分けを本格的に学ぶ段階です。
教則本との対応関係で言えば、「ツェルニー30番の後半から40番の導入」「ソナチネアルバムを終えてソナタアルバム(ハイドンやモーツァルトの初期ソナタなど)に入った段階」が挑戦の適期です。指先の俊敏さだけでなく、手首の柔軟性と耳のコントロールが求められるため、ツェルニー30番に入ったばかりの段階で手を出すと、思わぬ苦戦を強いられるケースが目立ちます。