多発性骨髄腫と闘う芸能人たちの現在|復帰劇の裏側と治療のリアル
吉本興業に所属する看板夫婦漫才コンビ「宮川大助・花子」の宮川花子もまた、この壮絶な病の波に呑まれた一人だ。2019年に病を公表した時点で、彼女の骨病変は深刻なレベルに達しており、腰下の麻痺によって自力で歩行することすら困難な状況に追い込まれていた。
「もう一度、大助と一緒にマイクの前に立ちたい」。強い情熱に支えられたリハビリテーションと、分子標的薬を組みあわせた最新治療。途方もない痛みを克服し、彼女は再びなんばグランド花月の舞台に車椅子で降り立った。客席からの割れんばかりの拍手と爆笑は、生きる希望を諦めなかった彼女の執念が引き寄せた奇跡の瞬間だった。