マカロニえんぴつ「ヤングアダルト」歌詞の真意|夜を越える唄の衝撃
「ヤングアダルト」の歌詞考察を進める中で際立つのは、独特の言葉選びと、日本語の響き(ふりがなを含む語感)を巧みに操ったフレーズの構造美です。
特にリスナーの心を掴んで離さないのが、サビで展開される「僕らが信じるべきものは最初からなかった」という一節です。一見すると虚無主義(ニヒリズム)的な響きを帯びていますが、文脈全体を解釈すると、既成概念や他人が作った正しさに縛られる必要はないという「解放宣言」へと転換されています。
多くの若者が生きづらさを感じる原因は、「こうあるべきだ」という社会規範やSNS上の理想像に自分を当てはめようとして挫折することにあります。はっとりの書く詞は、その枠組みそのものを解体し、「信じるべき正解など最初からないのだから、間違えたままでも、夜を越えて生きていけばいい」という、ある種のプラグマティズム(実用主義的な肯定)を提示しているのです。