バレーボール五輪代表・佐伯美香の現在は?結婚の噂と引退理由の真相
佐伯美香氏の競技生活を振り返る上で欠かせないのが、一度目の引退、出産、そして異例の現役復帰から完全引退に至るドラマチックな転換点です。
シドニー五輪で4位入賞という頂点を極めた後、佐伯氏は過酷なワールドツアー転戦による極度の疲労や、長年酷使し続けた膝の慢性的な痛みを理由に第一線を退きました。その後、一般企業に勤務する男性と結婚し、男児を出産。一時は主婦として平穏な生活を送っていました。
転機となったのは2003年の現役復帰表明でした。「もう一度、世界最高峰の舞台で自分の限界に挑戦したい」という純粋なアスリート精神と、家族の全面的な理解に背中を押され、楠原千秋とペアを結成。当時はまだ珍しかった「子育てとトッププロ競技の両立」という過酷な二重生活に挑みました。
国内外の遠征を重ねながら掴み取った2008年北京五輪への切符。しかし、北京の本番では大会直前の左膝負傷という不運に見舞われ、本来の跳躍力を発揮できないまま予選敗退を喫しました。当時の手記やインタビューで佐伯氏は「身体が悲鳴を上げていたが、すべてを砂の上に置いてきた。後悔はない」と語っており、持てるエネルギーをすべて出し切ったことが、2009年の正式引退へとつながる決定的な理由となりました。