名誉教授の給料はゼロ?教授との違い・待遇と剥奪の真相を徹底解剖
無給の称号であるにもかかわらず、なぜ名誉教授は学術界や社会一般でこれほど高く評価されるのでしょうか。その理由は、授与基準のハードルの高さにあります。
各大学が制定する「名誉教授称号授与規程」を確認すると、受けるためには厳格な要件をクリアしなければなりません。一般的な授与条件には、主に次の2点が含まれます。
- 通算勤続年数:当該大学で教授として15年以上(大学によっては10年〜20年以上)勤務し、教育・研究活動に尽力したこと。
- 卓越した学術的・教育的功績:国内外の学術誌への論文掲載、著書の出版、大型研究費の採択、学会賞の受賞など、顕著な業績を残したこと。
- 大学運営への貢献:学長、学部長、研究科長などの管理職を歴任し、大学の発展に寄与したこと。
定年を迎えた大学教授全員に自動的に与えられるわけではありません。教授会での推薦、選考委員会による厳密な業績審査、教育研究評議会の審議を経て、最終的に学長(総長)や理事会が決定します。基準に満たないと判断されれば、定年退職しても名誉教授になれないケースは珍しくありません。
英語表記では一般的に「Professor Emeritus」(女性の場合は「Professor Emerita」も使用)と表記され、国際的にも長年学術に貢献した最高峰の研究者として通用する権威を持ちます。この選考の厳しさと長年の実績に対する敬意こそが、名誉教授が「すごい」と称賛される本質的な理由です。