蛇にピアス』主演に吉高由里子が選ばれた衝撃の真相と現在の姿
本作の視覚的象徴であり、観客に強烈な視覚的衝撃を与えたのが、蛇のように舌先が2つに分かれた「スプリットタン」の描写です。公開当時、「本当に舌を切ったのではないか」という噂がネット上で飛び交いましたが、これは日本のトップクリエイターが集結して施した精巧な特殊メイクとVFX技術(CG合成)によるものです。
舌という極めて繊細かつ唾液で濡れている部位に特殊メイクを施す作業は困難を極め、撮影中は何時間も口を開けたままの過酷なメイキング作業が繰り返されました。吉高由里子は発声や食事もままならない不快感に耐えながら、舌ピアスを拡張していく痛みを全身で体現し続けました。
また、本作を支えた共演陣のキャスティングも見事な化学反応を生み出しました。全身にタトゥーを入れ、スプリットタンを持つ心優しい青年・アマ役を演じたのは高良健吾。暗渠のような暴力性と歪んだ愛欲を持つサディスティックな彫り師・シバ役を演じたのは井浦新(当時はARATA名義)でした。
当時まだ若手実力派として頭角を現し始めたばかりの高良健吾と、圧倒的なカリスマ性を放っていた井浦新。この2人の男に挟まれ、痛覚と快楽の狭間で揺れ動くルイを吉高由里子は一切の出し惜しみなく演じ切りました。さらに、ルイの友人・マキ役としてタレントのあびる優が出演しており、渋谷カルチャーのリアルな空気感を作品に吹き込むスパイスとなりました。