なぜ相撲の座布団投げは禁止?横綱撃破の熱狂と危険な歴史の真実

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そもそも、座布団を投げる行為はいつから始まったのか。江戸時代の屋外興行の時代まで遡ると、贔屓の力士が勝った際に着物や羽織を土俵に投げ込み、後で祝い金とともに買い戻す「投げ物」という風習が存在した。これが時代とともに変化し、昭和の高度経済成長期以降、一般客が興奮を爆発させる手段として座布団投げへと変貌を遂げたのだ。

特に金星の瞬間、つまり平幕力士が横綱を撃破した際の熱狂は凄まじい。地鳴りのような大歓声と同時に、数百枚の座布団が宙を乱舞する様は、神事であり格闘技でもある大相撲ならではの奇観だった。敗れた横綱が静かに土俵を降りる背中と、宙を舞う座布団のコントラストは、勝負の厳しさと観客の興奮を象徴する名シーンとして記憶に刻まれている。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。