サバの焼き方決定版!皮パリ身ふっくらに仕上がるプロ直伝の極意
スーパーの鮮魚コーナーに並ぶサバには「生サバ」と「塩サバ」があり、それぞれ求められるアプローチは根本から異なります。ここを取り違えると、塩辛くなりすぎたり、生臭さが身に移る致命的な失敗につながります。
まず生サバの塩焼きにおける下処理では、浸透圧の原理を利用します。全体に塩をまんべんなく振ることで、細胞膜を通して魚の生臭さ成分(トリメチルアミン)を含んだ余分な水分が表面に浮き出します。重要なのはサバの臭み取りにおける塩振りの時間であり、目安は20分〜30分。10分未満では脱水が不十分で臭みが残り、逆に1時間を超えると必要な水分まで抜けて身が硬化します。汗をかいたように浮き出た水分は、キッチンペーパーで完全に拭き取ることが鉄則です。
一方、市販の塩サバは加工段階で既に塩分が含まれているため、追い塩は不要です。むしろ塩サバをふっくら焼く理由として料理人が実践しているのが、「酒(清酒)をひと振りして5分置き、ペーパーで拭き取る」という技法です。アルコールの揮発効果で酸化した油の臭気を飛ばしつつ、酒に含まれるアミノ酸が保水性を高め、加熱後もしっとりとした柔らかさをキープできます。