すぎのこ村はなぜ消えた?販売終了の理由と2026年現在の復活の真相
株式会社明治の里山シリーズにおける歴史を紐解くと、1975年の「きのこの山」、1979年の「たけのこの里」に続き、満を持して世に放たれたのが1987年発売のすぎのこ村でした。当時の広告展開やテレビCMでは「キノコ、タケノコ、スギノコ」のフレーズが軽快に響き渡り、杉の木をモチーフにした愛らしいキャラクター「すぎ坊」とともに全国のお茶の間へ浸透していきました。
商品の核となっていたのは、香ばしく焼き上げたスティック状のビスケット軸と、ぎっしりとまぶされたクラッシュアーモンドチョコの絶妙な調和です。きのこの山が持つ「カリッとしたクラッカーの軽快さ」、たけのこの里が誇る「サクサクとしたクッキー生地の口どけ」に対し、すぎのこ村はナッツの食感と豊かな油脂分を全面に押し出した、明らかに一段上のリッチ路線を狙った設計でした。
当時のパッケージを観察すると、深緑と木目調を基調とした温もりある里山の風景が精緻なイラストで描かれており、素朴でありながらどこかプレミアム感を漂わせる佇まいを見せていました。発売直後から子どもたちのみならず、香ばしいナッツを好む大人層の間でも爆発的な支持を獲得し、一時は「きのこ・たけのこ・すぎのこ」による三つ巴の時代が到来したかに思われました。