首吊りで脱糞が起きる噂の真相は?法医学が明かす括約筋弛緩の真実
脱糞が発生する最大の理由は、括約筋の緊張維持が破綻することにあります。普段、人間が無意識のうちに便を体内に留めておけるのは、大脳からの神経伝達によって「内肛門括約筋」および随意筋である「外肛門括約筋」が収縮し、出口を強固に締めているためです。
しかし、頸部が強く圧迫されると脳への血流が瞬時に途絶し、脳幹を含む中枢神経の機能が全停止します。その結果、括約筋を締め続けるための電気信号が途絶え、劇的な筋肉の弛緩が発生します。
さらに見逃せないのが自律神経の急激な反射です。頸動脈洞や迷走神経が圧迫刺激を受けることで、副交感神経が一時的に過剰興奮し、腸管の蠕動運動(内容物を先へ押し出す動き)が誘発されるケースがあります。緩んだ括約筋と腸の押し出す力が合わさることで、直腸に溜まっていた内容物が容易に体外へと押し出される仕組みです。