宗右衛門町ブルースの謎と実在モデルの真相|昭和歌謡の金字塔を追う
江戸時代初頭、道頓堀川の開削に尽力した人物のひとり・山口宗右衛門の名に由来する宗右衛門町は、古くから茶屋や料亭が軒を連ねる格式高い花街として栄えてきました。明治・大正・昭和と時代が移り変わるなかで、高級クラブやバーがひしめく大人の社交街へと変貌を遂げた歴史を持ちます。
そんな街の名を全国区へと押し上げた功績を讃え、2012年(平成24年)には宗右衛門町ブルースの記念歌碑が建立されました。歌碑が設置されている場所は、道頓堀川沿いの遊歩道「とんぼりリバーウォーク」の北岸、相合橋(あいあいばし)のたもと付近です。
現在も多くの観光客やオールドファンが足を止めるこのスポットには、平和勝次が揮毫した情緒ある文字で歌詞が刻まれています。昼夜を問わず川のせせらぎとともに佇む石碑は、急速に国際観光都市へと様変わりしたミナミの喧騒にあって、かつての花街の情緒と昭和の温もりを今に伝える貴重な文化的シンボルとなっています。