行くの尊敬語で参るは誤用?恥をかかない正しい使い分けとビジネス例文

行くの尊敬語で参るは誤用?恥をかかない正しい使い分けとビジネス例文の真相について、最新情報を取りまとめてご紹介します。

敬語の使い分けで最も大切な原則は、「その動作を行っている主語は誰か」を瞬時に見極めることです。相手(取引先や上司など敬うべき対象)の動作を高める場合は「尊敬語」、自分や自社側の動作をへりくだって相手を立てる場合は「謙譲語」、単に言葉遣いを丁寧にする場合は「丁寧語」を用います。

以下の表は、ビジネスの現場で頻出する「行く」の敬語表現を分類・整理した一覧データです。それぞれの敬意レベルやニュアンスの違いを比較把握しておきましょう。

項目・敬語分類詳細・主な語彙動作の主体(主語)編集部の見解・実務での位置づけ尊敬語(高敬意)いらっしゃる
おいでになる相手・取引先・上司最も格式が高く丁寧。重要な取引先や役員クラスへの連絡に最適。尊敬語(標準)行かれる(動詞+れる)直属の上司・同僚・先輩日常会話で使いやすいが、受身や可能表現と混同しやすい点に留意。謙譲語Ⅰ(向かう先を高める)伺う(うかがう)
参上する自分・自社の人間「相手の場所へ行く」際に使用。相手を高める敬意が直接働く。謙譲語Ⅱ / 丁重語参る(まいる)自分・自社の人間聞き手に対する丁寧な表現。「明日、本社へ参ります」など場所を問わず使える。丁寧語行きます誰でも可同僚や後輩など、上下関係を強く意識しない場面での基本形。

このように、「行く」という一つの動詞であっても、主体が誰であるかによって選ぶべき言葉は完全に分かれます。相手の行動に対して謙譲語である「参る」を使ってしまうと、相手を一段下げてしまう形になり、重大なマナー違反となるわけです。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。