2026年、異国の扉を開ける日本人急増中――全国の街角で静かな熱狂を見せる「ネパール食材店」のリアルとスパイス沼の深層
なぜこれほどまでに専門的な食材が揃うのか。その理由は、ネパールの国民食である「ダルバート(豆スープとご飯、お惣菜の定食)」の存在にある。毎日食べる主食だからこそ、豆の種類やスパイスの品質には一切の妥協がない。イエローダール、ブラックダール、ムングダール――微妙な風味の違いごとに何種類もの豆が並ぶ光景は圧巻だ。
さらにマニアの心をくすぐるのが、ネパール特有の希少食材だ。油で炒めて香りを引き出すヒマラヤの野草ハーブ「ジンブー」や、ピリッとした痺れと爽快な柑橘香を持つ「ティムール」、そして干し肉「スクティ」。これらは一般的なアジアンショップでも滅多に見かけない、ネパール専門ショップならではの真骨頂と言える。