静寂の光を抱くガラス。作家・藤本咲が描くキルンワークの美学と器のゆくえ

静寂の光を抱くガラス。作家・藤本咲が描くキルンワークの美学と器のゆくえの概要と注目ポイントを一挙に解説しました。

藤本咲の造形感覚は、緻密な美術教育と、ガラスという独特な物質への専門的な探究によって形作られた。東京で生まれ育ち、武蔵野美術大学に進学した彼女は、造形理論やデザインの基礎を広範に習得。その後、日本におけるガラスアートの聖地とも言える「富山ガラス造形研究所」へと進む。

富山ガラス造形研究所は、世界水準の設備と専門的な指導体制で知られ、国内外から志の高い若手作家が集う場所だ。ここで藤本は、ガラスの熱変化、膨張係数、冷却速度といった極めて科学的な知識を身につけながら、自らの表現技法を研ぎ澄ませていった。造形大学で培ったアートの視点と、富山で得た職人としての専門技術。この2つの経験が交差する地点で、現在の「日常に溶け込む硝子」というスタイルが確立された。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。