ゆるい動物イラストがなぜ人気?商用利用の落とし穴と無料素材の真実

ゆるい動物イラストがなぜ人気?商用利用の落とし穴と無料素材の真実の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でまとめました。

ネット上の情報で最も危険な誤解が、「フリー=何をしても自由」という解釈です。たとえ商用利用可能なフリーイラストと銘打たれていても、著作権法上の権利が完全に放棄(パブリックドメイン化)されているわけではありません。利用規約の範囲内でのみ利用が許諾されている「ライセンス契約」に過ぎないのです。

企業や個人事業主が実務で踏み抜きがちな商用利用の注意点と著作権の代表例が、以下の3点です。

第一の落とし穴は「商標登録・コーポレートロゴへの転用」の禁止です。
ほぼすべての無料素材サイトにおいて、ダウンロードしたイラストを会社のシンボルマークや商品ロゴとして商標出願・登録する行為は固く禁じられています。他者も利用できる素材であるため、排他的独占権を主張することはサイト規約違反であり、後からロゴの全面差し替えや損害賠償請求に発展した事例すら存在します。

第二の落とし穴は「グッズ販売など直接的利益を生む再配布」の制限です。
チラシやWebサイトへの「挿絵」としての商用利用は無料でも、そのイラスト自体をメインの価値としてTシャツ、マグカップ、スマホケースなどに印刷して販売する行為(商品化利用)は、別途高額な個別ライセンス契約が必要となるサイトが大半です。

第三の落とし穴は「使用点数の上限」です。
例えば「いらすとや」では、商用サイトや1つの商用制作物において無料で利用できるのは「20点まで」と明確に規定されています。パンフレットの中に21点以上のイラストを散りばめる場合、21点目以降は1点あたり相応の有償ライセンス料金が発生します。「有名だから知らなかった」では済まされないコンプライアンス上の重大リスクです。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。