青柳幸一の現在と司法試験漏洩事件の真相|法学界を揺るがした失脚劇
発覚後の事態は急速に展開しました。法務省は即座に青柳を考査委員から解任し、東京地検特捜部へ国家公務員法(守秘義務)違反の容疑で告発。明治大学も事実関係の確認を経て、2015年9月8日付で青柳を最も重い「懲戒免職」処分に処しました。長年積み上げた退職金や名誉教授の称号もすべて剥奪される結果となりました。
同年10月に在宅起訴された青柳の公判は、東京地方裁判所で迅速に行われました。法廷で検察側は「司法試験の公活性と信頼を根底から失墜させた犯行であり、動機に酌量の余地はない」として懲役1年を求刑。弁護側は事実を全面的に認めた上で、社会的制裁をすでに受けているとして寛大な処分を求めました。
2015年12月18日の判決公判において、村山浩昭裁判長は「自らの立場を忘れて個人的感情を優先させ、国家試験の公正さを著しく傷つけた」と厳しく断じました。一方で、事実を認めて謝罪していること、大学教授の地位を失い十分な社会的制裁を受けていることを踏まえ、実刑ではなく執行猶予を付す判決を言い渡しました。