裾ドローコードで印象激変!ダサく見せないプロの隠しテクニック
裾をキュッと絞り、足元に独特の「溜まり」を作るスタイリングは、ストリートカルチャーの歴史とも深く結びついている。
ラグジュアリーとストリートの境界線を溶かし、ファッション史に巨大な足跡を残した故ヴァージル・アブロー。彼が手掛けた数々のコレクションでも、裾のドローコードをあえて長めに垂らしたり、非対称に絞ったりする手法が多用された。ハイエンドなスニーカーを魅せるために裾をブラウジングさせる手法は、現代のストリートファッションにおける標準言語となっている。
また、ヴィンテージ市場やミリタリーフリークの間で圧倒的な人気を誇る米軍の防寒ウェアECWCS Gen3 Level7も、裾のドローコード処理がシルエットの命運を分ける代表例だ。元々は極寒地でのレイヤリング用に作られた無骨なビッグシルエットだが、裾を内側に巻き込んで絞ることで、洗練されたバルーンシルエットへと変貌を遂げる。ミリタリーの歴史的遺産と現代の街着感覚が、まさにこの細部で交差しているのだ。