『おれは男だ!』からアンドレまで!志垣太郎が遺した情熱の軌跡
俳優として絶頂期を迎えていた彼が挑んだもう一つの大きなマイルストーンが、TVアニメ『ベルサイユのばら』におけるアンドレ・グランディエ役の吹き替えである。当時はまだ「実力派俳優がアニメのメインキャストを務める」こと自体が珍しかった時代だ。
主人公オスカルを陰ながら支え、命を懸けて愛し抜くアンドレ。志垣の声が吹き込まれた瞬間、二次元のキャラクターに生身の人間のような熱い呼吸と苦悩が宿った。収録現場では、マイクの前に立つだけで独特の緊張感が走り、共演した声優陣もその迫力に圧倒されたという。放送から数十年が経過した現在でも、彼のアンドレ像を超える者はいないと称賛されるほどの語り草となっている。