【現場ルポ】大宮駅周辺で発生した転落事案、混雑街区が抱える「死角」と都市防犯の限界
事件が起きたのは、週末を控えた金曜日の午後3時過ぎだった。大宮駅東口から徒歩数分の雑居ビル街。若者やビジネスパーソンで賑わうエリアが一瞬にして静まり返った。「ドンという大きな音がして、振り返ったら人が倒れていた」と、近くのカフェで働く女性は震える声で語る。救急車とパトカーのサイレンが響き渡り、警察官が手際よくブルーシートで現場を覆っていく様子は、日常が一瞬にして非日常へと変貌する恐怖を物語っていた。
警察は自殺と事故の両面から捜査を進めているが、遺書の有無や身元の特定にはまだ時間がかかる見込みだ。現場付近の防犯カメラ映像の回収が急ピッチで進められており、転落直前の足取りが徐々に明らかになりつつある。