ディ・マリアのポジションはどこ?ウイングから中盤を操る凄さの真相
複数のポジションを高水準でこなせる選手は現代サッカーに多く存在しますが、どの位置に入っても「世界トップクラスの決定打」を生み出せる選手は極めて稀です。ディ・マリアがこれほどまでに重宝される背景には、突出した3つの要素が存在します。
第一に、利き足である左足の圧倒的なキック精度です。右サイドから内側へ切り込んで放つ巻いたシュートはもちろん、相手DFとGKの間に落とすアーリークロス、さらにはラボーナやアウトサイド(トリベラ)を駆使したパスなど、相手守備陣の意表を突く軌道を瞬時に描くことができます。
第二に、独特のストライドから繰り出されるドリブルの特徴です。細身の体躯を活かしたしなやかな身のこなしと急激な加減速、いわゆる「エラシコ」などのスキルを織り交ぜたドリブルは、密集した中盤でもサイドのタッチライン際でも相手守備陣の重心を崩し、一瞬で局面を打開します。
第三に、卓越したサッカーIQとハードワークの精神です。ボール非保持時におけるプレスバックの意識が極めて高く、相手のカウンターを中盤で摘み取る泥臭い役割もいとわない献身性が、指揮官にとって「外せないピース」となる理由です。