絵本『また・ぶたのたね』結末の真相は?オオカミの失敗と魅力の全貌について見逃せない 注意点を厳選して解説いたします。
佐々木マキ氏が手掛ける本シリーズは、絵本館から計3冊の絵本として刊行されています。1989年の第1作発売以降、長い歳月をかけながら続編が生み出され、三部作として完成度の高いナンセンス・ワールドを築き上げました。それぞれの物語の骨子と特徴を一覧で比較します。
作品名(順番)刊行年月・仕様オオカミの敗因(結末)編集部の見解・おすすめ度第1作:ぶたのたね1989年11月
32ページ / ハードカバー木登りが苦手なためハシゴを取りに行き、戻るとマラソン中のゾウの大群に衝突されるシリーズの原点。不条理ギャグの破壊力が凄まじく、まず最初に読むべき必読の入門書。第2作:また・ぶたのたね2005年4月
32ページ / ハードカバー外敵を用心深く警戒しすぎて、長時間の正座により足がしびれて動けなくなる前作の伏線を逆手に取った「自滅オチ」が秀逸。オオカミの愛嬌が最も際立つ傑作。第3作:またまた・ぶたのたね2009年9月
32ページ / ハードカバー足のしびれ対策に体操を完璧に行うも、木を揺らした拍子に豚の直撃を受けて下敷きになる学習能力を発揮したオオカミの努力が別方向へ破綻する痛快劇。三部作の集大成。
読む順番としては、やはり刊行順(『ぶたのたね』→『また・ぶたのたね』→『またまた・ぶたのたね』)で手にとるのが理想的です。前作の失敗を踏まえてオオカミが対策を講じるものの、ことごとく斜め上の理由で失敗するという「お約束の天丼構造」が成立しているため、順番通りに読むことで面白さが何倍にも膨らみます。