京大寮はやばい?吉田寮明渡訴訟の真相と熊野寮の内部実態に迫る
吉田寮と並び称される熊野寮の名物といえば、公安警察による家宅捜索だ。サイレンを鳴らす機動隊と、盾を構えた警察官、そしてそれをビデオカメラと抗議の声で迎え撃つ寮生たち。この光景は、もはや京都の風物詩とさえ揶揄される。
しかし、彼らが頑なに拒絶するのは警察権力の介入そのものではない。令状の厳密な確認や捜査範囲の限定を求め、令状なき立ち入りを絶対に許さない姿勢は、戦前の弾圧に対する反省から生まれた「学生自治」の論理に基づいている。大学という空間が権力の乱用から守られた自由な思索の場であるために、熊野寮の自治会は防波堤としての役割を今も頑なに自認している。