孫正義のメガソーラー戦略:太陽光からAi電力インフラへの大転換
孫氏の野望は、単に日本の国内市場にとどまるものではなかった。彼が打ち出した最も壮大なビジョンが「アジアスーパーグリッド構想」だ。
これは、ゴビ砂漠の豊富な風力・太陽光エネルギーを活かして巨大発電所を建設し、海底ケーブルを通じてモンゴル、中国、韓国、日本を結ぶ国際送電網を構築するという圧巻の構想だった。国境を越えて電力を融通し合うことで、アジア全体の脱炭素とエネルギー安保を実現しようと試みたのだ。しかし、地政学的な緊迫や安全保障上の課題、巨大なインフラ投資コストの壁が立ちふさがった。夢のような構想は、国際情勢の複雑な波に飲み込まれ、現実の壁に突き当たる。