小林麻央が託した鹿児島オンコロジー|ピンポイント照射治療の真相

小林麻央が託した鹿児島オンコロジー|ピンポイント照射治療の真相にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。

鹿児島UMSオンコロジークリニックを率いる植松稔医師は、元防衛医科大学校講師や慶應義塾大学病院などで放射線治療の臨床と研究を重ねてきた放射線腫瘍学の専門家です。同クリニックが提供する「四次元ピンポイント照射療法」は、CT画像と呼吸同期システムを組み合わせ、ミリ単位の精度でがん病巣のみに放射線を集中させる技術です。

通常の放射線治療では周囲の正常組織への被曝を避けるために1回あたりの照射線量を低く抑え、数週間にわたって分割照射を行います。一方、植松医師が開発したプロトコルでは、以下の3つの特徴を兼ね備えています。

1. 呼吸の動きを計算に入れた高精度照射
肺や乳房は呼吸によって常に数センチ単位で動いています。四次元CTを用いて腫瘍の軌跡を完全に把握し、腫瘍が特定の位置に来た瞬間のみ放射線を照射することで、心臓や肺などの重要臓器へのダメージを最小限に抑えます。

2. 少量抗がん剤(ラジオセンシタイザー)との併用
抗がん剤をがん細胞を直接殺傷する通常量ではなく、放射線の効き目を高める「増感剤」として超低用量で使用。これにより、副作用で髪が抜けたり激しい嘔吐に苦しんだりすることなく、放射線の局所効果を何倍にも引き上げます。

3. 乳房温存と整容性の維持
外科的に切除することなく腫瘍の壊死を目指すため、メスを入れずに乳房の形態を保ち、皮膚のただれや痛みを劇的に改善させることが可能です。

麻央さんのケースでも、植松医師による照射治療によって原発巣の腫瘍は著しく縮小し、出血や激痛がコントロールされたことが医師自身の回想取材などで語られています。この局所制御の成功こそが、彼女が2016年秋に「KOKORO」を開設し、笑顔で前を向く時間を支える強固な土台となりました。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。