なぜ今中選挙区制の復活なのか?小選挙区制の限界と政界再編の行方
中選挙区制の復活論に対して、政治学者やメディアから最も強く投げかけられているのが「時計の針を30年前に戻すだけではないか」という懸念です。特に、派閥政治と金権政治の再来リスクは避けて通れない論点です。
中選挙区制で同一政党から複数候補が立てば、公認争いや地元後援会の囲い込みが激化します。政党本部が一本化できない場合、候補者は自前の資金調達ルートや外部の支援団体に頼らざるを得ず、再び不透明な政治資金の流れが復活する恐れがあります。
単記非移譲式投票(1人1票で上位数名が当選)特有の「票割り」問題も懸念材料です。強すぎる候補者が票を集めすぎて同党の現職が落選する「共倒れ」を防ぐため、地域や業界ごとに支持者を人工的に割り振る選挙戦術が横行し、有権者の自由な選択が歪められるリスクも指摘されています。