ハプスブルク家の現在|末裔たちの驚きの職業と莫大な資産の行方
かつて「戦争は他国に任せよ、汝幸いなるオーストリアよ、結婚せよ」と称された婚姻政策によって広大な領土を獲得したハプスブルク家。現在の正式な家名はハプスブルクロートリンゲン家(House of Habsburg-Lorraine)であり、その血を引く一族は世界中に数百人規模で存在しています。
一族の頂点に立つハプスブルク家 現在の当主は、オーストリア最後の皇帝カール1世の孫にあたるカール・フォン・ハプスブルク(Karl von Habsburg、1961年生まれ)です。彼は2007年に父オットーから家長の座を正式に引き継ぎ、名門の象徴として一族を束ねています。
当主カールの経歴は極めて多彩です。過去にはオーストリア国民党(ÖVP)から出馬して欧州議会議員(1996年〜1999年)を務めたほか、紛争地域における文化財保護を目的とする国際組織「ブルーシールド(Association of National Committees of the Blue Shield)」の会長としてウクライナや中東での文化遺産救援活動を主導してきました。2026年には新型コロナウイルスへの感染が公表された際、冷静に自主隔離を続けながら欧州の連帯を呼びかけるメッセージを発信し、危機管理におけるリーダーシップが欧州各紙で高く評価されました。
現代のハプスブルク家は単なる「歴史の遺産」ではなく、EU統合の理念を支えるオピニオンリーダーとして国際的な発言力を維持し続けています。