苦悩の梨の恐るべき使い方と構造の真相|後世の創作説を暴く

苦悩の梨の恐るべき使い方と構造の真相|後世の創作説を暴くに関する深掘り解説を詳しく解説いたします。

歴史の闇に鋭いメスを入れたのが、クイーンズランド大学のクリス・ビショップ(Chris Bishop)氏らを中心とする中世史・武器防具史の研究チームです。国内外の博物館に「中世の拷問具」として展示されてきた所蔵品を徹底調査した結果、衝撃的な事実が白日の下に晒されました。結論から言えば、苦悩の梨 実在したのかという問いに対する歴史学の最終回答は「中世の拷問具としては苦悩の梨 嘘であり、後世の捏造」というものです。

まず、13世紀から17世紀にかけてヨーロッパ各地で猛威を振るった魔女狩り 拷問や異端審問 拷問具に関する膨大な公判記録・尋問記録のどこを探しても、梨型の金属器具を用いたという記述は一切存在しません。当時、カトリック教会や世俗領主の法廷では、自白の合法性を担保するために書記官が拷問の内容(水責め、吊し責め、伸張台など)を一言一句克明に記録する義務がありました。しかし、そこに「苦悩の梨」の名が登場した事例はゼロ件です。

さらに、ルーヴル美術館やボストン美術館、各地の刑事博物館に寄託されている苦悩の梨 本物と銘打たれたコレクションを金属年代測定やX線CTスキャンで解析したところ、ほとんどの個体が19世紀半ば以降に製造された金属で作られていたことが判明しています。有名な「アイアンメイデン(鉄の処女)」が19世紀に見世物としてでっち上げられたのと全く同じ構造で、ヴィクトリア朝時代の興行師たちが観客から入場料を巻き上げるために創作したセンセーショナルな見世物に過ぎなかったのです。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。