根津美術館の写真ルール徹底解剖!映える庭園と撮影禁止の境界線
厳格な展示室とは対照的に、パブリックエリアには日本屈指の美意識が凝縮された映えスポットが点在しています。建築と自然が見事に融合した空間は、写真愛好家にとっても屈指のロケーションです。
第一のハイライトは、表参道の通りからエントランスへと導く「竹の回廊(アプローチ)」です。隈研吾氏による建築設計の真骨頂ともいえるこの回廊は、片側に整然と並ぶ生きた竹林、反対側に深い陰影を生み出す竹張りの壁面、そして頭上を覆う薄い大屋根の直線が織りなす圧倒的なパースペクティブ(遠近感)を誇ります。自然光が回廊の床面に落ちる時間帯(午前中および夕刻の斜光)には、陰影のコントラストが際立つ叙情的な構図を収めることができます。
第二の絶景エリアが、起伏に富んだ地形を生かした約1万7000平方メートルの日本庭園の写真スポットです。都心の一等地にありながら深い森のような静けさを湛える園内には、池の周囲に配置された石仏や石塔、四季折々の植生が息づいています。特に園内に点在する4つの本格的な茶室(弘仁亭・無事庵、披錦斎・一樹庵、斑猫庵、弘道庵)の外観は、詫び寂びの風情を切り取る格好の被写体となります。
さらに、庭園散策の合間に立ち寄りたいのが、全面ガラス張りの開放感を誇るカフェ「NEZUCAFÉ」です。木立に囲まれたカフェの特等席からは、季節ごとに表情を変える庭園の緑をダイナミックに一望できます。提供されるスイーツやランチとともに、窓外のパノラマを背景にした洗練されたテーブルフォトが人気を集めています。