激震のスクープから10年、ベッキーと川谷絵音の軌跡と現在の真実
時計の針を2016年の年頭に戻そう。週刊誌が放った一撃は、まさに日本の芸能界を根底から揺るがす地殻変動だった。プライベートなLINEのトーク画面が白日の下に晒されるという前代未聞の流出劇。スマートフォンの普及とともに急速に発達したソーシャルメディアは、瞬く間に個人を裁く巨大な法廷と化した。
当時、CM女王として君臨していたベッキーが所属するサンミュージックプロダクションは、抱えていた十数社におよぶスポンサー対応と巨額の違約金問題に追われ、事務所存続の危機に直面。一方、ワーナーミュージック・ジャパンからメジャーデビューを果たし、飛ぶ鳥を落とす勢いだった川谷絵音の音楽活動もまた、猛烈な逆風に晒された。芸能報道・スクープの歴史において、これほどまでにデジタル空間と大衆心理が結びつき、苛烈なバッシングへと発展した事例は他に類を見ない。