清水寺門前の名店・朝日堂が挑む伝統と革新の知られざる舞台裏
京焼・清水焼は、特定の様式に縛られない自由さこそが最大の特徴と言われる。雅な色絵、素朴な粉引、重厚な染付――多様性こそが本質だ。しかし近年、原材料の高騰や後継者不足が産地を直撃しているのも冷酷な現実である。
そこで朝日堂は、京都陶磁器協同組合連合会との強固な連携を打ち出した。個別の作家任せにされていた販路拡大や素材調達をプラットフォーム化し、次世代の若手陶工が制作に没頭できる環境を設計している。連合会関係者も「朝日堂が先頭に立って世界標準の市場を開拓してくれることで、産地全体にこれまでにない活気が戻りつつある」と強い期待を寄せる。一企業の枠を越えた産地全体の底上げ。それが老舗の矜持だ。