フィンクの危機モデル4段階を徹底図解!国試対策と看護介入の実践

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フィンクの危機モデルは、予期せぬ身体的障害や重篤な疾患などによって引き起こされる「心理的危機と障害受容プロセス」を4つのフェーズに体系化したものです。人間が強いショックを受けた際、自己の防衛から始まって徐々に現実を直視し、最終的に新たな自己概念を再構築するまでの心理的軌跡を示しています。

臨床現場や国家試験対策において重要なのは、患者の心理的エネルギー(知覚の広がり)と現実への直視度が段階ごとに大きく変化する点です。

第1段階:衝撃(Shock)

予期せぬ出来事(がんの告知、突然の麻痺、事故による四肢切断など)に直面した直後の状態です。過度の脅威に圧倒され、感情が麻痺したり、パニックに陥ったりします。思考が混乱し、論理的な判断や指示の理解が極めて困難になるのが特徴です。

第2段階:防衛的退行(Defensive Retreat)

耐え難い現実から心を守るため、無意識のうちに防衛機制が働く段階です。現実を「否認」したり、「自分は大丈夫だ」「誤診に違いない」と過度に楽観視したり、他責的な態度をとったりします。一見すると落ち着きを取り戻したように見えますが、実際には現実から目を背けることで精神の崩壊を防いでいます。

第3段階:承認(Acknowledgment)

隠しきれない現実に直面し、防衛機制が崩れて喪失を認識する段階です。「もう元の身体には戻れない」「思い描いていた未来が失われた」と痛感するため、激しい絶望感や抑うつ、悲嘆(グリーフ)が生じます。心理的危機において最もエネルギーが低下し、精神的な苦痛がピークに達する局面です。

第4段階:適応(Adaptation)

障害や現実を受け入れ、残された機能や新たな状況を前提とした生活を再構築しようとする段階です。自尊感情が回復し、前向きな意欲が芽生え、リハビリテーションや社会復帰に向けた行動が始まります。「障害を持った自分」という新たな自己概念の確立へと向かいます。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。