インフルエンザB型の特徴とは?熱出ない・腹痛の真相とA型の違い解説
救急外来や小児科クリニックの診療記録を検証すると、B型インフルエンザ患者の初期サインには共通のパターンが浮かび上がります。発症初日に「喉の痛みや咳はほとんどなく、お腹がシクシク痛む」「朝起きたら強い倦怠感があり、吐き気を催した」という主訴で受診する例が全体の3割を超えています。
特に子供(小児)における特徴としては、以下の経過が目立ちます。
- 腹痛からの発症:「おへその周りが痛い」と訴え、数時間後に泥状便や水様便が出る。
- ふくらはぎや太ももの筋肉痛:歩行を嫌がるほどの強い下肢痛(良性急性筋炎)を合併することがA型より多い。
- 長引く微熱と不機嫌:高熱ではないものの、37.5℃前後の熱がダラダラと5日前後続き、食欲が回復しない。
一方で、高齢者の感染においては「発熱反応そのものが消失する」リスクに警戒しなければなりません。加齢に伴い免疫応答が減退しているため、重症化していても体温が36℃台後半から37℃台前半にとどまり、家族が気づいたときには脱水や誤嚥性肺炎を併発している事例が散見されます。「いつもより受け答えが鈍い」「食事を急に食べなくなった」という状態変化こそが、高齢者におけるインフルエンザB型の決定的な警告サインです。
また、年齢を問わず「重症化の兆候」として以下の症状が見られた場合は、夜間・休日であっても直ちに救急医療機関を受診してください。
- 呼吸が荒く、肩で息をしている・胸がペコペコ凹む(呼吸困難)
- 呼びかけに対する反応が鈍い、視線が合わない、意味不明な言動がある(インフルエンザ脳症の疑い)
- 唇や爪の色が紫色になっている(チアノーゼ)
- 半日以上尿が出ていない、水分を全く受け付けない(重度脱水)